エクオールの働き〜エストロゲンが増える!?女性にもたらす嬉しい作用
「エクオールとは何でしょう?更年期の女性に必要な大豆から出来る成分」という記事で、エクオールとはどんな成分なのか、ということについてお話ししました。
次は具体的に、エクオールが体内でどんな働きをするのか、私たち40代の女性にどのように役立つのかということについてお話したいと思います。
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エクオールは女性ホルモンのサポートをする
今現在、エクオールには次の4つの働きがあることがわかっています。
1.エストロゲン様作用
女性ホルモンには2種類あります。排卵を促すためのエストロゲン(卵胞ホルモン)と妊娠を維持するためのプロゲステロン(黄体ホルモン)です。
40代後半になって急激に減少するのはエストロゲンです。
卵巣機能が低下するために、脳の下垂体が「エストロゲンを分泌して!」と命令を出すも、いわれた通りに出来なくなってきて、エストロゲンの分泌量が減少してきます。
そうすると、これまでと同じように排卵できなくなり、生理の周期が段々伸びてきて、やがて閉経を迎えるのです。
これ自体は仕方ないことなのですが、エストロゲンがうまく分泌できないことで脳が混乱を来たし、自律神経のバランスが乱れるなど様々な不調が出てきます。これが更年期障害です。
エクオールはこの減少するエストロゲンと似た働きをすることから、足りなくなったエストロゲンを補う働きが出来るわけですね。
2.抗エストロゲン作用
女性ホルモンはストレスなどの影響を受けやすく、減少するだけが不調の原因になるわけではありません。
過剰に分泌されるのも良くないので、たくさんありすぎる時はエクオールがそのエストロゲンの働きを抑えて、ちょうど良い加減にバランスを取ってくれることが分かっています。
3.抗アンドロゲン作用
エストロゲンが減少してきた時にもう一つ厄介な問題があります。それが男性ホルモン。
私たち女性には、微量の男性ホルモンも分泌されています。普段は特に問題ないのですが、エストロゲンが減少してくることで、相対的に男性ホルモンの割合が増えてしまいます。
アンドロゲンという男性ホルモンの働きを抑えてくれる、という抗アンドロゲン作用もあり、エストロゲン減少による不調を和らげてくれるのです。
4.抗酸化作用
40代を過ぎて困るのが女性ホルモンの減少だけでなく、活性酸素の増加です。
活性酸素は呼吸をするだけでも作られるものですが、ストレスや疲労によっても作られます。身体の抵抗力が落ちてくる40代になると、活性酸素も急激に増加。
それによって細胞が錆び付き、しわやシミなどの肌の悩みだけでなく様々な不調を引き起こす原因にもなります。
エクオールにはこの錆び付きを防ぐ抗酸化作用があり、細胞を若々しく保つサポートをします。
次は、どうすればこのエクオールをたくさん作ることが出来るのか、「エクオールを作るには大豆を食べればいいの?エクオールとダイゼインの関係」でみていきましょう。
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