更年期で肥満になりやすくなるのはなぜ?ホルモンと肥満の関係
40代半ばを過ぎて、段々痩せにくくなったと悩んでいる女性は多いと思います。
加齢による基礎代謝の低下も原因としては大きいのですが、加えて更年期という時期にさしかかっていることが、太りやすくなってしまう原因なんですね。
なぜ更年期に入ると肥満になりやすくなるのか、それは女性ホルモンが減少してしまうからなのです。
<スポンサードリンク>
女性が最も太りやすい時期
45~55歳くらいの、およそ10年間を更年期と呼んでいますが、この時期は人生の中でも女性が一番太りやすい時期になります。
お腹だけでなく、背中や二の腕など、これまで贅肉がつきにくかったところまでタプタプになってしまうんです。悲しい・・・。
それもこれもホルモンのせい。女性ホルモンが急激に減少していくために、代謝がさらに低下してしまうため、どうしても太りやすくなるんです。
脂肪を溜め込みやすくなる
女性ホルモンのエストロゲンには、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やすという働きがあります。
また、脂肪の合成を抑えることによって、脂肪が蓄積されるのを防いでくれているのです。
だから、女性ホルモンが正常に分泌されている間は太りにくいのです。
(参考:中高年女性の健康ケア ―エストロゲンの動脈硬化抑制作用について―http://www.jsog.or.jp/PDF/54/5409-246.pdf)
ところがエストロゲンが減少してしまうとこの働きが弱くなるわけで、脂肪が蓄積されやすくなり、肥満になりやすくなるんです。
皮下脂肪は燃えにくい!
脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類がありますが、女性に多いのは皮下脂肪です。
皮下脂肪は生きていくために必要な脂肪でもあるので、急激に減らないようになっているんです。だからとても燃えにくい。
燃える時は内臓脂肪が先で、それがなくなったらようやく皮下脂肪を使ってエネルギーに変えていくわけで、そこまで到達するのが大変だから、なかなか痩せないんです。
これまで溜めてきた皮下脂肪に加え、更年期による肥満もプラスされ、50代ともなるとなかなか痩せるのは難しくなってきますね。
男性ホルモンのせいで内臓脂肪まで!?
女性であっても微量の男性ホルモンが分泌されています。
女性ホルモンが普通に分泌されている時はそれほど影響を感じませんが、エストロゲンが減少してくると男性ホルモンの影響も受けやすくなります。
もともと皮下脂肪がつきやすいのに、男性ホルモンの割合が増えることで内臓脂肪までつきやすくなってしまうというダブルパンチ。なんてことでしょう。
お腹までさらにポッコリしてきて、もう痩せるのは無理なんじゃないかとさえ思えてしまいます。
女性ホルモンを補って代謝をアップ!
では、40代の半ばを過ぎたら肥満を受け入れるしかないの?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
更年期を過ぎてもスラッとボディを維持している人はたくさんいます。
そのためにはどうしたら良いのか、それは基礎代謝を上げることと、減少していく女性ホルモンを補うことです。
基礎代謝を上げるには、もうこまめに動くしかありません。何もスポーツジムなどに通う必要はありません。
スクワットなど家でも出来る筋トレをして、筋肉量を維持しましょう。
また、大豆製品を積極的に食べて、大豆イソフラボンを摂取します。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きがあるとされていますから、毎日納豆や豆腐などの大豆製品を食べることで、女性ホルモンの減少を緩やかにしていければいいですね。
<スポンサードリンク>